田植えが最中盛んに行われておりますが、水が張って田植えがまだの田んぼは「逆さ富士」ならぬ「逆さ岩木山」が綺麗に映し出されております。
岩木山の雪形も残りわずかとなってきました。
これからいよいよ本格的な夏が来そうですね。
そんな中、地元の農家さんからもたくさんのお仕事を頂いており、収穫の秋へ向け、収穫物を保存する倉庫などの改修工事も次々と進んでおります。
今回の工事は、倉庫の中へフォークリフトで入れるようにと入口を設ける改修工事。
倉庫はかなりの年代を感じ、築年数も70年は優に超えてるかと思います。
壁は下見板張り。そして梁は合掌梁。時代を感じます。
現在、一般的な外壁と言えばサイディング貼り、一昔前はモルタル壁、そのさらに昔の外壁は下見板張りが多かったと思われます。
下見板にはヒバ材が使われており、70年を超えてもヒバの香りはそのままでした。
いくら雨風に晒されても風通しが良ければ木はずーっと腐らず残るんですね・・・。改めて木の凄さを実感できます。
そして合掌梁。私が工業高校の時は「真束小屋組み」とも教わりましたが、
現在の梁は集成材や鉄骨が主流のため、大きさや長さ、太さなどは自由に作れますが、集成材や鉄骨が無かった時代には大スパンの建物を造る際、木材一本一本に細工をして、一つの大きな梁材を造っていました。それが合掌梁です。
とにかく昔の大工さんは本当に腕と頭が良かったんですね・・・(笑)。
同じ大工を生業にしてても、私には出来ない技です・・・(笑)。
全て新しい木材を使って仕事をする新築工事も楽しいですが、古い木材にひと手間を加え、昔の知恵と技を学習しながらやる仕事もまた格段に楽しいです(笑)。