株式会社北三住建は、亡き父が経営をしていた工務店でした。私が大学在学中に代表の父が不慮の事故で他界。

当時まだ大学3年生だった私は関東の大手会社へ就職を決めていましたが、長男であることからしかたなく関東への就職を諦め、地元青森県弘前市での就職を決めました。そして同時に「北三住建」は廃業となりました。

「大工の修業をして父の会社をもう一度立ち上げたい」

高校、大学と「建築」を専攻していた為、何とか地元工務店に就職することができ、大工の修業に専念。少しずつ道具を取り揃え独立に向けて準備していきました。

ただ、工務店の賃金は安く、仕事が無ければお金がもらえない状況。

「このままじゃ生活していけない・・・」

当時独身の私は、結婚しても家族を養うことができないと思い始め、大工職人を諦め地元の木材・建材販売店へ転職。何とか生活が出来たものの、悔しさが募る毎日。特に、工務店をお得意様としていたため、その思いは増すばかりでした。

しかしながら同時に、他の工務店を見て勉強出来るチャンスと考え、木材・建材販売店では仕事に従事しながら他の工務店を見て経営について勉強。

平成25年4月、周囲の反対を押し切り工務店「北三住建」を起業しました。

様々な苦労がありましたが、夢であった大工職人として沢山の仕事に関わることができています。多くの方々との出会いがあり、何よりも大好きな木に触れる毎日を過ごすことができ、新築住宅・改築・リフォーム等、その他様々な建築の仕事に携わりながら運営しております。

こうして今商売ができるのも、皆様のご指導やお声がけ、ご協力があるからです。そして幼い頃から父が大工職人としての背中を私に見せ続けてくれたからだと感じております。

大工職人として、これからも日々お客様に喜んでいただける建築業を営み、技を磨いてまいります。今後ともご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。